「あなた、私は待ってるからね」


生きてきっと戻ってくる

それは、私の感でしかない。


中途半端な私の能力は、

悪意に怯え、

うっすらと感じる真実の気配。


それだけ。

いっそのことなかったなら、

とっくに諦められたのに。


「あの人は生きている。

 唯こちらに戻れない何かに引きとめられている」


私がいつの間にか手に入れてしまった能力は、

あの人を待つために神様が与えてくれたんだと、

いつか夕と3人で暮らす日が来るのだ。

そう考えることで、

今の私を支えている。