「うーい、お弁当食べよう?」

「柚希!ごめんね今行くー!」

ぱたぱたと小走りで親友の柚希の机へ。


「あー、まじ七瀬可愛いっ!!!」
「だよなぁ、ほんとマドンナだよな!」

...こそこそ話のつもりだろうけど、
私の地獄耳がそんなのききのがす訳がない。


「あ、柚希の卵焼き美味しそう!」
「一個いる?」
「やったぁ!」

でも気付かないふり。
みんなのマドンナちゃんは鈍感なのですから。