「ふふ、そうなんですか?」

私がとりあえず言った通りに材料を貰いにいこうと思い角を曲がろうとすると柚希の声が聞こえた。

柚希は、衣装合わせの後生徒会室に向かったはずなんだけど...


好奇心から、ばれないように覗くと晃先輩と柚希が楽しげに話していた。

なんと晃先輩が優しく微笑んでいる。(!)

やっぱり柚希は可能性あるなぁ。

その積極的な行動はむしろ尊敬。

私もこんなこと出来たらなぁ...


結城の前だと、他の男子たちの前と同じように振る舞えない。

素を見せられるのは楽だけど、辛い。


楽しげな二人が自分の状況とあまりにも違くて、見るのが辛くなりその場を去った。