それなのに、はあ…

何か、いつの間にかレッスン室を借りられていて、半強制的に居残り練習。

それも、原口くんと二人っきりで。それもこれも、全てあのボス二人のせい。


『貴方。ダンス踊れないでしょう?』

『私たちがレッスンルームを借りてあげたから、放課後練習してくださいな』

『よろしくね』


口を挟む間もなく、言い放たれた言葉に逆らうこともできず…

私は全ての授業が終わった後、一人寂しくレッスン室へ向かったのでした。