ため息でも吐いてやろうかと思った。その時… 「雪絵さーん!」 私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。高めの声。 私を呼ぶ人なんて、この学校には居ないはずだけど? いや、居たわ。ただ一人。そう…ひなさんが… 私の名前を呼んだひなさんの手には小さな紙が握られている。 突然のひなさんの登場にボス二人が姿勢を正す。