鐘が…鳴った。その音を合図に原口くんが私の手を取る。 突然のことに一瞬、肩が揺れる。 だけど、どこか安心するその手を私は無意識に握り返していた。 そうされるとは思っていなかったのか、原口くんが目を見開いた。 それでも、彼は手を離すなんてことはしなくて。 「行くぞ」 そして、再びダンスホールへと戻ったのです。