「拳聖様、なぜここに!?」
泰介が頭を下げて言う
「ん、弟子のお見舞いがてら用事を頼みにな。
楽にして構わんよ。」
老師が言う
「用事って?」
「うむ。
ちょうど、会話に出ておった体の拳聖にこの手紙を届けて欲しくてな。」
「自分で行けよ…」
幸大が言う
「そうしたいのは山々じゃが…お主は知らんだろうが拳聖同士と言うのは反りが合わんのでな。
技の拳聖とワシもそんなに親しくはないしのぉ。」
「仲良くしたら良いじゃないですか。」
幸大が言う
「武人の性かのぉ。
武術の基礎は心技体からなると言うのが昔からの教えでのぅ。
その全てを修めるのは至難。
故に拳聖と呼ばれるものは3つの内の1つを極める。
が…その時、心技体のどれを選ぶかはその者の武人としての思想や信念によって決まる。
ワシは心技体の中で極めるならば『心』と決めた。
ワシは生まれも育ちも中国の名もない小さな村じゃった。
今はなくなったがのぉ。
そして、この日本に来て、『こころ』を感じた。
ゆえに、今もこうして日本におるのじゃよ。」
泰介が頭を下げて言う
「ん、弟子のお見舞いがてら用事を頼みにな。
楽にして構わんよ。」
老師が言う
「用事って?」
「うむ。
ちょうど、会話に出ておった体の拳聖にこの手紙を届けて欲しくてな。」
「自分で行けよ…」
幸大が言う
「そうしたいのは山々じゃが…お主は知らんだろうが拳聖同士と言うのは反りが合わんのでな。
技の拳聖とワシもそんなに親しくはないしのぉ。」
「仲良くしたら良いじゃないですか。」
幸大が言う
「武人の性かのぉ。
武術の基礎は心技体からなると言うのが昔からの教えでのぅ。
その全てを修めるのは至難。
故に拳聖と呼ばれるものは3つの内の1つを極める。
が…その時、心技体のどれを選ぶかはその者の武人としての思想や信念によって決まる。
ワシは心技体の中で極めるならば『心』と決めた。
ワシは生まれも育ちも中国の名もない小さな村じゃった。
今はなくなったがのぉ。
そして、この日本に来て、『こころ』を感じた。
ゆえに、今もこうして日本におるのじゃよ。」