【完】愛し君へ、愛の口づけを



「駄目よ。もっと激しくして・・・恭介くん・・・!!」



恭介くんよりも大人な私。
なのに何度も恭介くんを求め続けた。


ほとんど毎日。





「・・・もう終わり?」


「ごめん」


「せっかく誘ってあげたのに・・・」


「本当ごめん」


「もういいわよ」





私の愛を恭介くんがしっかりと受け止めてくれていない。

そう感じ続ける日々。



辛かった。


どうして、私を満足させてくれないのかって。









そんなある日。


私は恭介くんのお父さんに声をかけられた。



「最近恭介はどうだ」


「あ、すごく成績も上がってきてますよ」


「そうか、君のおかげだな」


「はい!ありがとうございます」


「給料もアップしておいてやる」


「は、はい!」


「物は相談なんだが」


「なんでしょう?」


「・・・君、俺の愛人にならないか?」


「・・・はい?」


「いきなりで申し訳ないんだがな、どうしても最近若さが足りないんだよ」


「いや、あの」


「君と恭介が付き合っているのは知ってる」


「・・・!?」


「妻にバラしたら、世間にバラしたら、どうなるか分かってるかね?」


「・・・どうして」


「たまたま君と恭介がシているところを見ただけだよ」