【完】愛し君へ、愛の口づけを



里奈は何も言ってこない。


少し、言いすぎたのかもしれない・・・。




許せることじゃないけど、里奈の話も聞かないと。



俺はそう思い
黙り込んで里奈を見つめた。




「・・・ふ」


「ん?」


「あはははははっ」



里奈は何かが外れたかのように笑い始めた。


「な、なんだこれ」


俺にも、周りの目も気にせず里奈は笑い続ける。


「おい、里奈!」



俺が里奈の肩に手を置いた瞬間。

里奈の笑いは一瞬で止まった。




「触らないで?」


聞いたことない里奈の声。


「里奈?」


「名前も気安く呼ばないで」


「な、なんだよいきなり。どうしたんだよ」


「もう疲れたわ。子供のお世話は」


「・・・だから俺は!!」


「子供なのよ。貴方は」



何も言い返せなかった。

・・・何も。