「ったく、ボーッとしてんなってさっきいったばっかだろ?」

なぜか目の前には隼人の顔。

そしてなぜか手をついて尻餅ついているあたし。

「あっ!隼人!なんでいなかったのよ!」

「は?俺はずっとここにいたぜ?」

「へっ?」

「真希…頭可笑しくなったんじゃね?」

あたしは隼人に反撃しようと掌に力を入れたち上がろうとした。

「いっ!」

でも、掌が擦りむいてて痛くてたち上がれなかった。

「ったく」

隼人はしゃがんで鞄の中をあさりだした。