《潤side》 翌日。 俺が教室に入ると、久々にあいつの姿が目に入った。 「よぉ。」 「………。」 ……無視しやがった。 みくるは、俺に返事をせず、窓の外を眺める。 少し疲れているようだが……気のせぇか? 「席につけー!」 いつの間にか鳴ったのか、担任がHRの開始の合図を出す。 「本日は、転校生が来ている。」 その言葉に戸惑うクラスメート。 当然だろう。 みくるが来てから、まだ一ヶ月も経っていない。 それなのに、このクラスに転校生だと…? どう考えても裏があるとしか思えない。