「知りたいか?」 龍騎さんは俺に確かめるように視線を向けた。 そう言われると、怖くなる。 何年も経っていたら、周りは何もかも変わってしまっているんだろう。 でも、龍騎さんも愛も、見た目にあまり変化は見られない。 「教えてください。」 俺は一体、どのくらい寝ていたんだ? 「もうすぐ、2年になる。」 ーーー2年。 短いようで、やはり長い時間だ。 2年っつうことは、俺は19になるわけだ。 「胡桃は、待っていてくれてるんですか?」 俺が起きるのを、待っていてくれていたんだろうか?