「とりあえず、救急車は呼んだ。 ケイ達はあいとキン、お前らに任せる! 悪ぃが全員俺の指示通りに動け!」 りゅうが叫んでいる。 「ケイ、しっかりして!!」 「大丈夫ですか?!」 大丈夫なわけないじゃん。 だって聴こえない。 さっきから耳に入ってこない。 潤の声が。 私の肩に頭を預けて、グッタリと力を抜く潤。 さっきまで私を抱きしめていた腕に、力が入ってない。 彼の頭から流れる、赤い液体。 「潤………うそ……冗談で、しょ?」 潤の呼吸の音が聞こえない。