《潤side》 「ついに、明日だな。」 「うん。」 俺は腕の中にいる胡桃を、力強く抱きしめる。 「胡桃……怖いか?」 「怖いよ………でも、みんながいるから、頑張るよ。」 さっき届けられた、龍騎さんの作戦。 限られた情報の中で、最善策だとは思うけど、本当に成功するかなんて……誰にもわからねぇ。 「胡桃だけは、守ってやるからな。」 「うん………でも、潤も怪我はしないで。約束。」 「わかった。」 今日と明日は、俺らは学校に行かず、休んでいる。 無駄な怪我や体力消費を抑えるためらしいけど……