この状況、私が死ぬのは時間の問題だ。 「ここまでか。」 最後は潔く、自分で大嫌いな自分を殺してやろうと思った。 自分が嫌いなのはなにより、敵の思い通りになりたくなかったから。 最強と恐れられる、CDの幹部としてのプライドもあった。 カチャッ 「…………。」 慣れた手つきで、拳銃に弾を一発込める。 確実に、この一発で私は死ぬ。 自分のこめかみに銃口を当てた。 グッ 拳銃を持つ手に力が入る。 『ミイーーー』 カシャン