その時は気付けなかったけれど、 その日々は、私がずっと求めていたもの。 “幸せ” そのものだったんだと思う。 そして…… “あの日” がおとずれる。 「はぁ……はぁ………」 その日は仕事だった。 ハードな内容とはいえ、特に時間もかからなかった。 時刻は12時。 指定された時刻で任務は完了。 始まりは仕事が終わって帰ろうとした時だった。 パァーーーンッ 夜の街に響く銃声。 どこかで誰かがミスしたのだと思った瞬間、異変に気が付いた。 『……!………あのこ……』 『みつけ………!』