あっちからは俺の姿は見えていねぇらしい。 俺の気配を察知したようだ。 胡桃がいるであろうキッチンから、卵の匂いと、フライパンの音がする。 「よかった……」 一気に脱力して、足から力が抜け、しゃがみ込んでしまった。 ………あ? そういや、俺、何も着てねぇじゃん。 方向転換をして、今来た道を戻る。 っつっても、すぐそこだけどな。 「あー……胡桃か。」 戻ってみると、ベッドの横に綺麗に畳まれた俺の服が目に留まる。 あいつ、何気に主婦に向いてんじゃねぇか?