気にせずに、か。 どっちにしろやるんだから、居ても居なくても、たいして変わらねぇ。 「じゃあ、遠慮なく。」 携帯を開くと、丁度いい時間だ。 「…………。」 バァーーーン!!! 息を吸い込み、思いっきりシャッターを蹴る。 漫画じゃねぇが、このシャッターは元から壊れていたせいで、簡単に開けられた。 いつの間にか、龍騎さんの気配は消えている。 「何者だ?!」 中にいた奴が叫び、俺の方に顔を向けた。 俺はこの世界では常にサングラスを付け、ワックスで髪型を変えている。