それでも……結局は親父と繋がることになった。 親父は、それを予測してたっつうのか? 「敵わねぇな……」 「そうね……」 結局、俺ら2人も抗えねぇ。 そういう、育てられ方をしたんだから。 もしも俺が、ただの一般人だったら。 こんなに強くなるはずがねぇんだ。 いくら、暴走族に入ってたとはいえ、それだけの人間が “最強の男” と呼ばれるはずがねぇんだ。 俺の場合、強さの秘密は、狼神とは別にある。 そして、それを明かしたとき…… 胡桃は俺にどんな視線を向けるんだ? それが何よりも怖い。