ザッ 校舎裏の陰。 誰かの足音がする。 これだけ、気配を消せるのなら、只者ではない。 「よう。」 この雰囲気に似つかない声に、私は驚く。 まさか……こいつが… 「相馬潤………」 「フルネームで呼ぶのはやめろ。」 こんな奴が、自分の気配を操れるのか? 私は気を緩めないまま、彼を睨んだ。 「あのなぁ、そんなに睨むなよ。 あと殺気をしまえ。怖ぇよ。」 怖いと言いながらも、そんな様子はない。 こいつ……何者だ? 「勘違いすんなよ?」 訝しむ私の心を見抜いたようにソイツは言った。