1週間後、朝から、翔にいちゃんに病院に来るようにって何度も念押しされたから、おばさんも心配して、学校まで迎えに来てくれることになった。

病院について、少し待っていたら、診察室に呼ばれた。
「真奈ちゃん、ちゃんとこれて良い子だね。」って翔にいちゃんに言われてしまった。

「じゃ、さっそくだけど、検査結果だけど、単純な貧血だと思う。婦人科関係の数値も内臓の関係も見たけど、特に問題になりそうなことはなかったよ。ということで、貧血の治療はしばらく続けてみるよ。今日も、血液検査して、ヘモグロビンの数値みるよ。先週からの治療の成果もみないといけないからね。」
「えぇ、いやだなぁ(涙)」
「注射が一回になるように、検査結果でるまでは、点滴入れておこうね。同じ針で血液検査も点滴もできるからね。じゃ、ベッドに寝て。」

「チクってするよ」
「痛っ」
「はい、もう入ったからね。血液とった後、点滴つなぐよ。」

点滴されたまま、検査結果を待つことになって、今は治療室のベッドにいる。

30分くらい経った頃、翔にいちゃんが来て、「結果は先週よりはマシになってたよ。でも、まだまだ、心配なレベルだから、今日も鉄剤の注射しようね。このまま、横から入れるからね。」って言って、点滴のつなぎ目?から鉄剤を入れていった。

「この点滴は水分補給にしかならないけど、せっかくだから、終わるまで待ってね。」って点滴はさっきまでより、速いスピードで入れてくれた。