「ゆっ、」

思わず佑都の名前を呼んで、呼び止め
そうになる。

くるっ、と振り向く佑都。

「杏奈?どうかした?」
「…な、何でもない。」

うぅ。恥ずかしい。
あやうく袖を掴んじゃうとこだった。

セーフ!!

「黒崎さん、じゃあね。」

嫌味ったらしく笑う女子。
感じ悪いなぁ、もう。

「ん、バイバイ。」