「ごめん。ちょっとそれはきつい。」

だから涼介にそう言われた時
目の前が真っ暗になるのを感じた。

「俺が杏奈以外を好きになれる時までは
友達に戻れない、ごめん。」

そう言い残して、涼介は去って行った。

背中がどんどん小さくなっていく。
涼介の足は、私の涙は、止まらない。

大切な友達を1人失ってしまった。

だけど。

後悔は…ない。

そう思っておかないと、今の自分を
保てそうになかった。