「杏奈は佑都にゾッコンだもんな。」

そう言って笑う涼介の顔が。

少しずつ私の涙で歪んでいく。

「告白聞いてくれてありがとう。」

何で、海花も涼介もそんなに強いの?

私は自分のことしか考えられないし、
それでせいいっぱいなのに。

2人は私が1番楽になれる言葉をくれる。

「涼介、これからも友達でいていい?」

涙がとめどなく溢れる。
自分勝手で我儘なお願いだってことは
わかっているけれど。

私は涼介が好きだから。
恋愛感情じゃないけれど大好きだから。

手放したくない。