チャポン。 お風呂につかると、水音が響く。 はぁ、とため息がもれた。 何でだろう。大事なファーストキスを 奪われたのに全然ショックじゃない。 もしかして、やっぱり私は佑都がー… そこまで考えて、ハッとした。 いや、ありえない。 ぶんぶんと首をふる。 佑都が頭から離れない。 好きじゃない、好きじゃないっ! 自分に言い聞かせながら、 確かに揺れる心を自分で感じていた。 …キスのせいだっ!!