「ミシェルはどこ?」
「知らねぇ」
「どこよ?」
「知らねぇって言ってるだろ」
ロイの口調が荒くなった。
そして大きく息を吐く。
外では雨が降ってきたようだった。
ポツポツと水滴が窓を滴り始め、それは間もなく音を立ててガラスを叩き始めた。
夏の夜の雨に、ぬっとりと湿気を含んだ空気が肌にまとわりついてくる。
ロイの態度は相変わらずで、取りつく島もない感じだ。
だが、この男は盗賊団について知っている。
この男の態度自体がそれをよく表している。
「なぁ、ロイさんよ。俺たちは友人を救いたいだけなんだ」
今度はローグがロイに向かって言った。
「あんたのそのチョーカーにある文字と同じものが彫られた“これ”を犯人が落としていった。
関係ないっつう方が無理があるぜ?
何か知ってんなら教えてくれねぇか」
「知らない。俺はもうあいつらとは関係ないし、関わりたくない。
友達のことは残念だが、悪いが力になれない。
だからもう帰ってくれ」
いい加減にしてくれと言うようにロイは放つと、再び二人を玄関の方へ追いやろうとした。
「待ってくれ。あいつらってことは犯人に心当たりがあるんだろ?」
ローグが尚も食い下がったその時。
突然、バタンと勢いよく扉が開いた。
「知らねぇ」
「どこよ?」
「知らねぇって言ってるだろ」
ロイの口調が荒くなった。
そして大きく息を吐く。
外では雨が降ってきたようだった。
ポツポツと水滴が窓を滴り始め、それは間もなく音を立ててガラスを叩き始めた。
夏の夜の雨に、ぬっとりと湿気を含んだ空気が肌にまとわりついてくる。
ロイの態度は相変わらずで、取りつく島もない感じだ。
だが、この男は盗賊団について知っている。
この男の態度自体がそれをよく表している。
「なぁ、ロイさんよ。俺たちは友人を救いたいだけなんだ」
今度はローグがロイに向かって言った。
「あんたのそのチョーカーにある文字と同じものが彫られた“これ”を犯人が落としていった。
関係ないっつう方が無理があるぜ?
何か知ってんなら教えてくれねぇか」
「知らない。俺はもうあいつらとは関係ないし、関わりたくない。
友達のことは残念だが、悪いが力になれない。
だからもう帰ってくれ」
いい加減にしてくれと言うようにロイは放つと、再び二人を玄関の方へ追いやろうとした。
「待ってくれ。あいつらってことは犯人に心当たりがあるんだろ?」
ローグが尚も食い下がったその時。
突然、バタンと勢いよく扉が開いた。

