「なんだと!
そんな事しねぇでも、今までちゃんと生きてきたじゃねぇか」
ふつふつと怒りが込み上げてくるのをぐっと堪え、それでも感情的な口調にならざるを得ない。
ロイは更に詰め寄った。
「昔は昔だよ、兄さん。
それに、僕が兄さんの言うことを素直に聞くとでも思ってたのかい?
僕は今でも兄さんが嫌いだよ。
それは兄さんが一番よく分かってるはずだと思ってたけど」
ロイとは逆に淡々と語るニック。
しかし、ロイを睨みつけたその瞳にはあからさまに感情が込められていた。
憎悪に満ちた瞳。
ロイの予想通り、彼はロイを許してはいない。
そのことがジルにもはっきりと分かった。
「カレンのことは、…悪いと思っている。
俺も今までその十字架を背負ってきたんだ…」
「だから許せとでも?
いくら反省して後悔したとしても、カレンが生き返るわけじゃない!」
「そんな事は分かっている。
だけど、今回のことにカレンのことは関係ないだろ!
カレンが生きていたらどう言う? 喜ぶはずがない」
「黙れ!!!」
突如、ニックが大声て怒鳴った。
今までの淡々とした口調と変わり、感情を大きく露出させた。
怒りと憎悪を含ませた目を見開き、握った拳をわなわなと震わせる。
「カレンのことを兄さんは口にする権利なんてない」
そう言い放つと、瞬時にロイの胸倉を掴み上げ、握った拳でロイの顎を強かに打った。
あの細腕から繰り出されたものとは信じられないくらいにロイは吹っ飛びどっと倒れる。
そんな事しねぇでも、今までちゃんと生きてきたじゃねぇか」
ふつふつと怒りが込み上げてくるのをぐっと堪え、それでも感情的な口調にならざるを得ない。
ロイは更に詰め寄った。
「昔は昔だよ、兄さん。
それに、僕が兄さんの言うことを素直に聞くとでも思ってたのかい?
僕は今でも兄さんが嫌いだよ。
それは兄さんが一番よく分かってるはずだと思ってたけど」
ロイとは逆に淡々と語るニック。
しかし、ロイを睨みつけたその瞳にはあからさまに感情が込められていた。
憎悪に満ちた瞳。
ロイの予想通り、彼はロイを許してはいない。
そのことがジルにもはっきりと分かった。
「カレンのことは、…悪いと思っている。
俺も今までその十字架を背負ってきたんだ…」
「だから許せとでも?
いくら反省して後悔したとしても、カレンが生き返るわけじゃない!」
「そんな事は分かっている。
だけど、今回のことにカレンのことは関係ないだろ!
カレンが生きていたらどう言う? 喜ぶはずがない」
「黙れ!!!」
突如、ニックが大声て怒鳴った。
今までの淡々とした口調と変わり、感情を大きく露出させた。
怒りと憎悪を含ませた目を見開き、握った拳をわなわなと震わせる。
「カレンのことを兄さんは口にする権利なんてない」
そう言い放つと、瞬時にロイの胸倉を掴み上げ、握った拳でロイの顎を強かに打った。
あの細腕から繰り出されたものとは信じられないくらいにロイは吹っ飛びどっと倒れる。

