馬車に乗ったマルメロは、通り過ぎる景色を見ながら怒りに震えていました。

そして、金のペンダントを首から外します。

「サイネリアいいわよ。この喧嘩、受けてあげる」

金のペンダントがなかったサイネリアの首を思い出しマルメロは決心しました。
サイネリアからの宣戦布告です。

「化けの皮が外れたわね」

マルメロは、また腹の底から込み上げてくる笑いを感じます。

「サイネリアに勝った時、私の夢が叶う!」

マルメロは自慢げにニヤつきながら思いました。