病院につくと深瀬君はそのまま手術室へと運ばれて行った。 ごめんなさい。 深瀬君、ごめんなさい。 『なんであの子だけ生き残ったのかしら。』 『あの子を庇って二人とも刺されたらしいわよ。』 『まぁ、疫病神じゃない。』 ごめんなさい。 ごめんなさい。 『ぐいっ』 え…… 「大丈夫。 あれはお前のせいじゃない。 だからそんなに震えるな。」 「な、つめ、兄……。」