「相変わらず朝からラブラブだったね、拓海さんと。」 「だから、拓海君は私にとってはお兄ちゃんなんだって!」 香純はいつもこうやって私をからかってくる。 「分からないよ? 拓海さんはそうは思ってないかもしれないじゃん。」 「え?」 「確か拓海さんは大学生だよね? それに彼女がいない。」 そうなんです。 何故が拓海君には彼女がいないんです。 それも高校の時からずっと。