……あれ?
ここだこだろう。




ベッドの上であるのだろう、ふかふかしている。




そうだ、私!!




逃げないと。
早くここから逃げないと!




しかし嫌な音をたてて私の行くてを拒む。




「っ、」




そう、鎖。




ベッドの脚と繋がられている鎖は動くたびに嫌な音をたてる。




「あ、起きたんだ。」




ドアから差し込む光が彼を照らす。




そう、友枝拓海(トモエダ タクミ)を。