時は大正初期。


横浜の豪邸に冬子は連れて来られた。


鶴ノ宮家の一人娘として冬子は暮らすことになる。


『鶴ノ宮 桜子』(つるのみやさくらこ)として。



「ねぇ、ジョン。広いけど古い家だね!?」


「はい、お爺様は徳川家の家臣で居られました。」


「へぇー!凄いんだね。」

「はい、その一人娘で居られますので慎重にお願いいたします。」


「そうなんだ!ところで、この衣装は袴って言うの?」


「はい、さようです。」





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