と、そんな時…。


---ドンッ


「っ痛ぇ」


「いっ!」


早瀬くんがボールを蹴っていたら、正面から来た男子を交わしきれずにぶつかってしまった。


「ごめん!」


「こっちもごめんっ」


お互い謝ってサッカーがまた始まった。


「…早瀬くん、ケガしてないかな…」


私は心配になった。


「……おい、心配するのは早瀬だけかよ…。可哀相……」