だけど、人間そんな簡単に変わることはできないんだ。


次の日、私はまず挨拶からでも自分からしていこうと思った。


朝から意気込んで家を出て、私は偶然にも駐輪場で早瀬くんにばったり会った。


あ、挨拶!!


が、しかし。


「…あ、う…は、はや…」


言葉が詰まる。


しかもその声は小さすぎて早瀬くんには届かなかった。まあ、それは逆によかったんだけど…。


「美衣ちゃん、おはよ」


早瀬くんに先に言われちゃった!


「お、はよう」


きっとこの時引き攣った笑顔にはず…。