AGAIN

そして今日のテストを受けて、私が受けた問題と全く同じだったから更にタイムスリップしてしまったことを信じるしかできなかった。


それに極めつけは…。


「突然だが、１カ月後に親御さんの仕事の事情で早瀬が転校することになった」


その日のホームルームで先生がそのことを口にした時だった。


あの時と、まったく同じ…。


「えぇ～？！」


「ウソだろ？」


みんなが騒ぎ始めた。


「なあ、早瀬…」


「…ホントだよ」


いつもよりトーンが低い声で答えたかと思ったら、早瀬くんはパッといつも通りの笑顔を見せた。


「アメリカだぜ！カッコイイだろ、なんか」


「…アメリカって…、マジかよ……」


「早瀬～イヤ、行かないで～…」


この時、隣の席のすずちゃんが私を見た。


「…美衣、早瀬転校しちゃうって…。このままでいいの？」


私は２度目の経験なのに、言葉が出てこない程のショックを受けた。