『すずちゃん!ケータイ貸して!!』


私は自分のケータイを鳴らして探すことにした。


すずちゃんにケータイを借りて自分のケータイに電話をかけた。


教室を出てみるけど音は聞こえない。


『移動教室の時かなぁ?』


今日の5時間目は理科で移動教室だったんだ。


私はすずちゃんに教室で待っててもらって、私たちの教室がある棟とは別の西棟に向かった。


その途中一応また電話をかけてみた。


音はやっぱり聞こえなかったけど。


でも、電話が繋がった。


…え……?


『…もしもし?』


男の子の声だった。