早瀬くんは私の横を友達とワイワイしながら通り過ぎていった。


私にとっては、遠い存在の人…。


そしてその日の放課後。


『美衣!帰ろぉ~!!』


1年の時も同じクラスだったすずちゃんが私のもとへ来た。


だけどこの時私はかなり焦っていた。


『…どうしよう……』


『どうしたの?』


『ケータイがないっ…』


『マジで?!』


今日の昼休みまでは確実にあったんだけど…。


こうしてケータイの捜索が始まった。