終わった後、ふらふらと立ち上がる梓。


ちょっとやりすぎた?



歩き出すも、梓の足取りはおぼつかない。

支えようと思ったら、


梓が俺の胸の中にいた。


梓が俺にぶつかってきたのを捕まえた、というのが正しいのか…


ま、どっちにしろ、この俺が逃がすわけがない!



そのまま、梓を抱きしめ続けた。



俺より20㎝くらい低い身長。

華奢なからだ。

そして、ドキドキと鳴る、お互いの心臓。



すべてが、伝わって。




俺のこの気持ちも、早く伝えてしまいたい。