「どうしよう…」


「まあまあまあまあ」


なんてのんきな!こっちは焦りまくりなのにー!


でも、そう言って宇野さんが鞄から取り出したのはなんと!私の生徒手帳だった。


「なんで!?」


「あのコンビニで拾ったんだけど」


あ…!あのとき…時間を確認しようと思ってポケットからケータイ出した時にきっと落としたんだ……。



「あ、ありがとうございます、」


「全く、梓はこれといいあれといい…」



ハハっと笑って私の頭を少し乱暴になでながらそう言う宇野さん。