「きゃっ!」

左腕が、つかまれたようで 痛みに襲われたので、思わず叫んでしまった。




「おい」


……えっ?その声の主はさっきと同じだけど、雰囲気はまるで別人のよう。


「ちょっと可愛いからってよー、調子乗ってんじゃねぇよ。」


そう言いながらその男子に徐々に距離を詰められてきた私の背中は、もうブロック塀についている。もう後ずさりはできない。