黒きライダースジャケットの背中に映し出されるは、祈りを捧げるマリアの肖像。

まるで懺悔をしてるかのように、


「あの女がマリア‥」


ああ、そうだ。
ゆっくりと目をつむり、あの光景を思い出す。


夜の世界に生きる者達を慈しむように


赤きテールランプは舞う度に


それは、はらはらと落ちるマリアの涙かのように


まるで‥赤い涙かのようだった


それは夜に生きる男達を魅力していく、唯一無二の存在。


「マリア――…」


―――…――――‥