「……その女離せ」 あたしの腕を掴んでた男が、大きく震えた。 物凄い殺気で睨む一人の男。 低くゆっくり言った言葉は、あたし以外のその場にいた奴等を震え上がらせた。 声の主を見ると、とても綺麗な顔をしてる人だった。 整いすぎて怖いくらい。 まさに完璧。 金髪の長身。