「おーい?」 「お母さん…」 「ちょ、聞いてよ」 「こ、殺さないでっ」 「は?」 すると、後ろからじゃりっと音がした。 急いで振り返ると、そこには女の人。 「そんな風にすぐに言うからこんなに怯えられるのよ。海賊なんていい印象ないんだから」 そういうと、あたしをまっすぐ見た。 無表情。 なにも感じられないその表情。