「それじゃ、俺は見回りに行ってくる」 「寝てなくていいの?」 「そんなに寝てられないよ」 そう、微笑むと部屋から出ていった。 1人になって改めて考えてみる。 お父さんの存在。 ソラの持っている秘密。 いろいろなことが気になって眠れそうにない。 まず、ここから出たい。 あたしはベッドから落ちるようにでた。 足が思うように動かないから ほふく前進のようにして部屋を出た。 久しぶりの外の空気。 すごく気持ちいい。 塩水のにおいがまた懐かしかった。