これから、歩けなくなるのかな。 そう思うと 泣きたくなってきた。 ぽたん、と掛け布団にシミを作る。 「うっ…ヒクッ…」 怖い。 怖い。 ただ、その恐怖しか出てこない。 「日奈…?」 その声にとなりを見ると、 心配そうに見ているソラの姿。 起こしちゃったんだ。 あたしは笑顔でソラを見る。 「おはよう、ソラ」