「明日は街だ、早く寝よう」 「うん」 「…おやすみ」 船内に入っていくソラ。 あたしは空を見上げた。 無数の星がキラキラと輝いている。 「…はぁ」 あまり入っちゃいけない話なのかもしれない。 だけど、わがままをいえば。 あたしだけ知らないのは悲しいなって思う。 「ソラ…」 その場に座って星に向かって名前を呼ぶ。 なつかしさを感じるその名前は 誰もいない海の中に消えていくだけだった。