「おーい、ソ…」 船内から出てきたハル。 あたしは慌てて離れた。 「ハル、空気読めよ」 「はは、ごめんごめん! あのさ近くに街があるらしいんだ。 薬剤買いたいからよっても平気か?」 「あぁ、」 「久しぶりなんだよなー、あそこ」 「とりあえず、わかったから戻れ」 「はいはーい。 日奈、危ないって思ったら叫んでね?」 さ、叫ぶ…? ソラはなにかをするんだろうか。 さっき、たくさんの女の人を抱いたって言ってたもんな。 あたしなんて…。 眼中にもないのかも。