「あ、ソラー。 もう、日奈さん、かわいすぎる!」 「ちょっと、ハルくん?」 「ソラも、そう思うだろ?」 「…」 あたしはソラの言葉を待つ。 だけど、昨日みたいになるのが怖くて、 あたしはりうくんをそっと抱いて立ち上がった。 「あたし、部屋戻ります」 そう言って、あたしは船内に入っていった。 「なんで、可愛いって素直に言わないかなー」 「…そんなこと言えない。」 「なんでさー」 「可愛いとかだけじゃ足りないくらいかわいいから」 そんな2人の会話は耳に入ってこなかった。