LOVE in the SEA.




息を切らしている尚毅さんに引きづられるようにやってきたソラ。


「んだよ、準備で忙しいときに」


「ソラ、うちの新人ですよ」


そう言ってあたしを前に出すナギ。


そこから、ピクリとも動かないソラ。


「そ、ソラ?」


「ま、待て。近づくな」


「ごめん…」


そんな反応にナギは爆笑。


尚毅さんも笑ってる。


「いや、その…なんで…」


「にあってないよね、着替えてくる」


泣きたくなるのを必死に抑えて、
あたしはその場から走って逃げた。