「日奈はいてくれるだけでいいんだよ」 そんな、ソラの言葉が不安を消した。 ぽわんと、 心に光が灯った感じがした。 「準備、しないとな」 「うん」 「ほら、船員になるんだろ?手伝えよ」 「うん、手伝うっ!」 立ち上がって、あたしはソラの後ろをついて行った。 ふと、立ち止まって後ろ姿を見てみる。 見たことのある背中。 記憶のどこかにある背中だ…。 ソラ、 あなたは誰なの? あたしのこと、知ってるの?